旅しながら稼ぐ方法7選!すぐ稼げる仕事と、時間がかかる仕事
(最終更新:)

旅をしながら稼ぐ方法を調べると、だいたい同じ顔ぶれが並びます。Webライター、ブログ、SNS、ワーキングホリデー、リゾートバイト。
ただ、並べられても選べません。どれがいつから収入になるのか、いくらになるのか、そして旅を終えたあとどうなるのかが重要だからです。
この記事では、国の調査とリゾートバイト.comの求人データをもとに、そこに答えていきます。同じ「旅しながら稼ぐ方法」でも、初月からお金が入るものと、収入になるまで年単位かかるものがあります。
目次
旅しながら稼ぐ方法は、大きく3つに分かれる
世の中で紹介されている方法は数多くありますが、整理すると3つのグループに分けられます。
| グループ | 具体例 | 収入の出どころ |
|---|---|---|
| オンラインで稼ぐ | Webライティング、ブログ、SNS、オンラインレッスンなど | 自分で仕事を取る(フリーランス) |
| 会社員のまま場所を変える | リモートワーク、ワーケーション | 今の勤務先の給与 |
| 行った先で働く | ワーキングホリデー、リゾートバイト | 現地の雇用先 |
この3つは、必要なものも、収入が発生するまでの時間もまったく違います。
オンラインで稼ぐ方法は、パソコンと通信環境さえあれば今日から始められます。会社に雇われず、自分で仕事を取る働き方です。世の中でフリーランスと呼ばれているのが、この形にあたります。ただし始めることと、生活費をすぐに賄えるかは別の話です。
会社員のまま場所を変える方法は、給与が続くので収入の心配がありません。そのかわり、勤務先にその制度があるかどうかがすべてを決めます。
行った先で働く方法は、働き始めればその分の給与が発生します。かわりに、働く場所と期間に縛りが生まれるわけです。
この記事では、この3つをさらに7つの方法に分け、収入が発生するまでの時間の順に並べ直します。その前に、お金の話をひとつだけさせてください。
旅しながら稼ぐ方法7選
3つのグループを具体的な方法に分けると、代表的なものは7つになります。まずは、それぞれがどんな仕事なのかを見ていきましょう。
① Webライティング
Web上の記事を書く仕事です。企業のメディアや個人のサイトから依頼を受け、1記事いくらという形で報酬を受け取ります。文字単価で決まることが多く、実績が増えると単価も上がっていくのが一般的な流れです。
旅行関連の記事では、実際に現地を訪れた人の文章に価値が置かれます。旅そのものが仕事の材料になるという点で、この働き方とは相性のよい仕事でしょう。
② ブログ
自分のサイトを作り、広告やアフィリエイトで収益を得る方法です。誰かに依頼されるわけではないので、書く内容も更新のペースも自分で決められます。
そのかわり、記事が読まれるようになるまで収入はほとんどありません。育てば自分が動いていない時間にも収入が入りますが、そこまでが長い道のりです。
③ SNS
InstagramやX、YouTubeなどで発信し、フォロワーが増えたあとに広告やPR案件につなげる形です。写真や動画が中心なので、旅先の風景がそのままコンテンツになります。
ブログと同じく、育つまでに時間がかかるでしょう。始めてすぐに収入を期待する方法ではありません。
④ オンラインレッスン
語学、楽器、プログラミングなど、教えられるスキルをオンラインで提供する仕事です。ビデオ通話の環境があれば場所を問いません。
ただし相手の生活時間に合わせる必要があるため、海外にいる場合は時差が制約になります。日本の生徒を持つなら、現地での生活リズムと折り合いをつけることになるでしょう。
⑤ リモートワーク(会社員のまま)
いまの勤務先に在籍したまま、働く場所だけを変える方法です。給与も社会保険もそのまま続きます。
できるかどうかは会社の制度次第で、自分の努力ではどうにもなりません。ただしすでにある収入を持ち運ぶ形なので、収入面の不安がないのは大きな強みです。
⑥ ワーキングホリデー
協定を結んだ国に滞在しながら働ける制度です。年齢に上限があり、行ける国も決まっています。
語学や海外での暮らしそのものを目的にする方に向いた方法でしょう。ただし制度の位置づけには誤解が多いので、7章であらためて扱いましょう。
⑦ リゾートバイト
観光地の宿泊施設やスキー場などで、住み込みで働く方法です。寮と食事が用意されている求人が多く、契約期間を終えたら次の土地へ移るという形になります。
資格や経験を問わない求人が多いため、思い立ってから動き出すまでが短いのも特徴といえます。
まず知っておきたい、お金の話
「旅をしながら稼げます」という言葉の裏には、どんな数字があるのか。ここを知らないまま方法を選ぶと、途中で資金が尽きてしまうということが起こりえます。
手がかりになるのが、国の調査です。1章で見た3つのグループのうち、オンラインで稼ぐ方法はフリーランスという働き方にあたり、会社員のままのリモートワークはテレワークにあたります。どちらも国が実態調査を行っており、そこに数字が出ています。
フリーランスの6割が「収入が少ない・安定しない」を挙げている
内閣官房の日本経済再生総合事務局が実施した「フリーランス実態調査」があります。回答者は7,478人でした。
この調査の「フリーランスとして働く上での障壁」という質問で、もっとも多く挙がったのが次の項目です。
| 項目 | 割合 |
|---|---|
| 収入が少ない・安定しない | 59.0% |
| 他人とのネットワークを広げる機会が少ない | 17.2% |
| 仕事がなかなか見つからない | 15.3% |
| 仕事が原因で負傷・疾病時の補償がない | 12.7% |
| 就業時間や休日に関する規制がない | 11.1% |
| 契約条件があいまい・事前明示されない | 10.7% |
| 社会的信用・偏見の問題 | 10.7% |
内閣官房日本経済再生総合事務局「フリーランス実態調査」
2位以下がいずれも20%を下回るなかで、1位だけが59.0%です。複数回答の調査なので、6割近い人が収入の問題を挙げたことになります。
なお、この調査の対象はフリーランス全体で、オンラインの仕事に限ったものではありません。ただし「会社に雇われず、自分で仕事を取る」という点は共通しているため、旅をしながらオンラインで稼ぐ場合にも同じ課題が出てくると考えられます。
収入がいくらになっているのか
もうひとつ、令和4年度に内閣官房・公正取引委員会・厚生労働省・中小企業庁が合同で実施した「フリーランス実態調査」があります。回答者2,119人に、フリーランスとしての事業による収入を聞いたものです。対象は、調査が行われた令和4年8月からさかのぼる1年間になります。
| 収入 | 割合 |
|---|---|
| 100万円未満 | 14.1% |
| 100〜200万円未満 | 12.6% |
| 200〜300万円未満 | 12.7% |
| 300〜400万円未満 | 12.6% |
| 400〜500万円未満 | 9.5% |
| 500〜600万円未満 | 6.9% |
| 600〜700万円未満 | 4.2% |
| 700万円以上 | 11.8% |
| わからない・答えたくない | 16.4% |
100万円未満が14.1%、100〜200万円未満が12.6%でした。一方で700万円以上も11.8%います。
つまり、フリーランスという働き方は「いくら稼げるか」の幅が非常に広いということです。大きな収入を得ている方がいる一方で、収益化までに時間がかかっている方もいます。「フリーランスなら稼げる」とも「稼げない」とも言えないのが、この分布が示していることでしょう。
リモートワークは、誰にでも開かれた道ではない
「会社員のままリモートで旅をする」という選択肢もあります。ただしこれは、勤務先の制度が前提です。
国土交通省の「令和6年度テレワーク人口実態調査」によると、雇用型テレワーカーの割合は全国で24.6%でした。前年度から0.2ポイント減っています。令和6年10月のWEB調査による数字です。
国土交通省「テレワーク人口実態調査」
雇用されて働いている人の4人に1人という水準です。しかもこの数字は「テレワークをしたことがある人」の割合であって、「働く場所が自由な会社員」の割合ではありません。
悲観する必要はありません
ここまで数字を並べましたが、「旅をしながら稼ぐのは無理だ」という話ではありません。
言いたいのはひとつで、方法によって収入が発生するまでの時間がまるで違うということです。この違いを知らないまま始めると、貯金が尽きて旅が終わってしまいます。
次の章から、その違いを具体的に見ていきましょう。
7つの方法を、すぐ稼げるかどうかで並べる
旅しながら稼ぐ方法として挙げられる代表的な7つを、収入が発生するまでの時間の順に並べた表です。
| 方法 | 必要なもの | 収入が発生するまで | 収入の安定 | 旅の自由度 |
|---|---|---|---|---|
| リゾートバイト | 資格・経験を問わない求人が多い | 働き始めた日から | 時給と勤務時間から見通せる | 契約期間の区切りで移動(求人により延長も可能) |
| 会社員のままリモート | 勤務先の制度 | いまの給与がそのまま続く | 給与なので安定 | 制度の範囲内 |
| ワーキングホリデー | 年齢要件、渡航費、滞在当初の資金 | 現地で働き始めてから | 就業先による | 32か国・地域に限られる |
| オンラインレッスン | 教えられるスキル | 数週間から | 生徒数による | 時差の制約がある |
| Webライティング | パソコンと通信環境 | 数週間から | 実績が増えるまで不安定 | 高い |
| ブログ | 同上 | 数か月から年単位 | 育つまで収入ゼロ | 高い |
| SNS | 同上 | 年単位 | 同上 | 高い |
ここでいう「収入が発生するまで」は、その方法が収入を生むまでの時間です。給与が実際に振り込まれる日とは別なので、混同しないでください(リゾートバイトの支払いについては7章で触れます)。
上に行くほど早く収入になり、下に行くほど自由度が高くなります。どちらが優れているという話ではなく、自分がいま持っているもので選ぶのが現実的です。
貯金が少ないなら上から、時間に余裕があるなら下から。あるいは、上の方法で資金を作ってから下に挑戦するという順番もあります。
オンラインで稼ぐという選択肢
2章ではWebライティング、ブログ、SNS、オンラインレッスンの4つを挙げましたが、パソコンで完結する仕事はほかにもあります。翻訳、デザイン、プログラミング、翻訳、デザイン、プログラミング、動画編集なども、どれも場所を選びません。職種の幅を先に知っておきたい方は、場所にとらわれない仕事11選に一覧があります。
ただし、お金の入り方で見ると2つに分かれます。ここを知っておくと、自分に合うほうを選べるはずです。
受注型と、メディア型があります
| 型 | 例 | 収入が発生するまで |
|---|---|---|
| 受けた仕事を納める | Webライティング、オンラインレッスン、翻訳、デザイン、プログラミング、動画編集 | 最初の仕事を受けた時点から |
| 自分のメディアを育てる | ブログ、SNS | 読まれるようになってから |
3章の表で、Webライティングとオンラインレッスンが「数週間から」、ブログとSNSが「数か月から年単位」と分かれていたのは、この違いによるものです。
受けた仕事を納める型は、相手がいて対価が決まっています。そのぶん、始めた月から金額が見えるでしょう。ただし最初の単価は低く、実績が増えるまでは不安定です。案件が途切れれば、収入も途切れます。
自分のメディアを育てる型は、育つまで収入がほぼゼロです。記事や投稿が読まれるようになるまで、数か月から年単位が必要になる場合がほとんどです。そのかわり、育ったあとは自分が動いていない時間にも収入が入る形に近づきます。
2章で見た「収入が少ない・安定しない」という障壁は、どちらの型にも当てはまるものです。とくにメディア型は、育つまでの期間をまるごと貯金で支えることになるでしょう。
どちらも、始めること自体は簡単です
パソコンと通信環境があれば、今日からでも動き出せますし、初期費用もほとんどかかりません。難しいのは始めることではなく、生活費をまかなえる水準まで持っていくことです。
そして旅の費用は、当然すべて自分持ちです。宿も食事も交通費も、自分で払いながら収入が育つのを待つことになります。
ここまで慎重な書き方が続きましたが、この働き方に時間をかける価値がない、という話ではありません。通勤がなく、働く時間を自分で決められ、住む場所に縛られない。このように、得られるものは小さくないからです。良い面と難しい面を並べて見たい方は、場所にとらわれない働き方は誰でもできるをご覧ください。
旅先ならではの強みもある
一方で、旅をしている人にしか書けないこと、撮れないものがあるのも事実です。旅行関連のメディアでは、実際に現地を訪れた人の記事に価値が置かれます。
旅そのものが仕事の材料になるという点は、この働き方の大きな魅力です。
通信環境が仕事の質を決める
オンラインで働く以上、通信環境は死活問題です。宿のWi-Fiが不安定なだけで、納期に間に合わなくなることもありえます。
かといって通信費に予算を割きすぎると、旅の資金を圧迫してしまいます。滞在先を決める前に、通信事情を調べておくと安心です。
準備が要るのは通信環境だけではありません。仕事をどこから取るか、収入が途切れた月をどう乗り切るか。動き出す前に決めておくことがいくつかあります。
会社員のまま、働く場所を変える
7つのなかで、旅を始めても収入が変わらない唯一の選択肢です。ほかの6つは、どれも新しく収入をつくるところから始まります。
給与が続くという強さ
会社員の身分のままリモートで働くなら、旅をしていても給与は変わりません。社会保険も継続します。収入の心配をせずに場所だけ変えられるのは、他の方法にはない利点です。
短期の滞在を繰り返す形なら、仕事を続けたまま各地を回るという選択肢もあるでしょう。
ただし、勤務先の制度がすべてです
2章で見たとおり、雇用型テレワーカーの割合は24.6%でした。そもそも自分の職場で可能かどうかが、最初の関門です。
可能だとしても、居住地の制限、出社の頻度、海外からの勤務の可否といった条件が就業規則で決まっているのが通常です。「旅をしながら働きたい」と思ったとき、まず確認するのは求人サイトではなく自社の規程ということになります。
住所を固定せずに暮らす働き方に興味があるなら、アドレスホッパーとは?働き方・滞在先・準備の仕方で実態を説明しています。
海外で働きながら旅する
海外で働きながら滞在する方法として、まず挙がるのがワーキング・ホリデー制度です。ただし、この制度の位置づけは誤解されがちです。
ワーキング・ホリデーは「稼ぐための制度」ではありません
外務省は、この制度を次のように説明しています。
「ワーキング・ホリデー制度とは、二国・地域間の取決め等に基づき、各々の国・地域が、相手国・地域の青少年に対し、休暇目的の入国及び滞在期間中における旅行・滞在資金を補うための付随的な就労を認める制度です」
目的はあくまで休暇で、働くことはそれに付随するものとして認められています。「働いてお金を貯めるために行く制度」ではない、ということです。
日本は昭和55年(1980年)のオーストラリアを皮切りに、令和8年4月1日現在で32か国・地域との間でこの制度を導入しています。
年齢と回数に期限がある
査証の主な発給要件のひとつが年齢です。
査証申請時の年齢が18歳以上30歳以下であること。ただしオーストラリア、カナダ、韓国、アイルランドとの間では18歳以上25歳以下とされており、各々の政府当局が認める場合に30歳以下まで申請可能となっています。
参加回数は原則1回です。ただし令和6年12月以降の制度見直しにより、日本人はカナダ、スロバキア、韓国、台湾で一生涯2回の参加が可能になりました。
さらに、国によっては年間の発給枠があります。アイスランドは30、オーストリアとハンガリーとチリとオランダは200、アイルランドは800といった具合です。オーストラリアやニュージーランド、ドイツのように、枠を設けていない国もありました。
ワーキング・ホリデーは原則として30歳以下が対象のため、30歳を過ぎてから思い立った人には使えない制度ということになります。
渡航前に資金が要ります
発給要件には、次の2つも含まれていました。
- 有効な旅券と帰りの航空券等(又は航空券等を購入するための資金)を所持すること
- 滞在の当初の期間に生計を維持するために必要な資金を所持すること
つまり、渡航前に必要な資金を用意しておくことが、査証の発給要件に含まれているということです。「旅をしながら稼ぐ」という言葉から受ける印象とは、順序が逆です。稼ぎに行くのではなく、資金を持って休暇に行き、足りない分を現地で補うという形になります。
必要な金額と集め方については、ワーホリに行きたいけどお金がない場合はどうする?にまとめました。
外務省が注意を呼びかけていること
外務省のページには、就労に関する注意事項として次の記載があります。
「ワーキング・ホリデー制度を利用して海外に渡航された方から、不当に安い賃金で働かされた、あるいは雇用主等からセクハラやパワハラを受けたなどの情報が寄せられています。海外で働く場合には、現地の労働法規等を含め、前もって十分に情報収集されることをお勧めします」
査証の申請についても、「申請代行をうたう業者による書類の不適正処理に関するトラブルが報じられています」という注意喚起がありました。申請代行業者を使う場合でも、必要な手続きは自分で確認するよう求めています。
制度を所管する省庁自身がこう書いている点は、知っておいたほうがよいでしょう。楽しい話だけではないということです。
なお、3か月以上海外に住所や居所を定めて滞在する場合は、旅券法第16条により在留届の提出義務が生じます。
海外のリゾート地で働くという選択肢そのものについては、海外でのリゾートバイトは可能?で条件を整理しました。
国内で働きながら旅する
7つのなかで、もっとも早くお金になるのがこのグループです。
リゾートバイトという方法
2章で触れたとおり、観光地の宿泊施設やスキー場で住み込みで働く方法です。
ここからは、実際の求人データで中身を見ていきます。
雇用の形や寮の実態、応募から就業までの流れといった仕組みそのものは、リゾートバイトとはにまとめました。ここでは「旅をしながら稼ぐ手段として見たときにどうか」という一点だけを扱います。
リゾートバイト.comが2026年8月25日時点で募集していた求人を集計しました。宿泊施設や観光施設の職種にしぼった2,111件が対象です。
| 時給 | 件数 | 割合 |
|---|---|---|
| 1,000〜1,099円 | 32件 | 1.5% |
| 1,100〜1,199円 | 203件 | 9.6% |
| 1,200〜1,299円 | 554件 | 26.2% |
| 1,300〜1,399円 | 628件 | 29.7% |
| 1,400〜1,499円 | 378件 | 17.9% |
| 1,500〜1,599円 | 181件 | 8.6% |
| 1,600円以上 | 135件 | 6.4% |
もっとも多かったのは1,300〜1,399円で628件、全体の29.7%でした。
上の表とは別に、2,111件それぞれの時給を低い順に並べて中央値を求めたところ、1,300円でした。中央値とは、ちょうど真ん中に来る金額のことです。極端に高い求人や低い求人の影響を受けにくいという特徴があります。
1,400円以上の求人も694件あり、全体の32.9%を占めていました。リゾートバイト.comは業界No.1高時給を掲げています。
募集のあったエリアは47都道府県すべてで、件数が多い順に北海道336件、長野県270件、東京都260件、静岡県225件、沖縄県166件でした。求人ごとの募集人数を足し合わせると4,867名分になります。
なお、この集計はリゾートバイト.comに掲載していた求人を対象とした独自の集計であり、日本国内のリゾートバイト求人全体を示すものではありません。また一年のうちの特定の1日のデータです。リゾートバイトには繁忙期と閑散期があり、地域ごとにその時期も違います。通年の傾向としては読まないでください。
働いた分だけ、給与を計算できます
この方法の特徴は、収入が読めることです。
時給と勤務時間が決まっているため、働く前からおおよその金額を計算できます。フォロワーも実績も必要ありません。働き始めれば、その勤務実績に応じて給与が発生します。
給与の支払日は派遣会社によって異なるため、働いた月にそのまま振り込まれるとは限りません。それでも、収入が発生するまでの期間が数か月から年単位になる可能性のあるオンラインの方法とは、時間の感覚がまるで違います。
2章で見たフリーランスの「収入が少ない・安定しない」という障壁は、ここでは発生しません。かわりに、働く場所と時間は拘束されるでしょう。自由度と引き換えに、確実性を取る選び方ということです。
月にいくらになるのかは、リゾートバイトの月収って実際どうなの?で具体的に計算しています。
契約期間の区切りが、移動のタイミングになる
集計した求人を見ると、「2ヶ月〜6ヶ月以上」という区分がもっとも多く718件でした。「1ヶ月」から始められる区分も498件ありました。
この区切りが、そのまま旅のリズムになります。2か月働いて次の土地へ、3か月働いてまた別の土地へ。契約の満了が、移動のきっかけになるわけです。(求人によっては、同じ場所で延長することも可能な場合があります。)
ただし、次の勤務先をいつ決めるか、移動のあいだの宿はどうするか。こうした段取りは自分で組み立てるしかありません。同じやり方で各地を回っている人がどう動いているかは、リゾートバイトを渡り歩くにまとめました。
季節で働く場所を変えるという形
夏は海沿い、冬はスキー場。観光地は、人手が必要になる時期がはっきり分かれています。その波に合わせて移動すれば、一年を通して働き続けることも可能です。
この動き方は、リゾートバイトに限った話ではありません。農業や漁業にも同じ形があり、これらはまとめて季節労働と呼ばれるものです。仕組みそのものは季節労働とは?で整理しました。
行きたい場所が決まっているなら、そこから逆算して働く先を選ぶという順番もあります。日本一周を目標にしている人がどんな仕事を組み合わせているかは、日本一周しながらできる仕事とは?が参考になるはずです。
旅の資金はいくら必要か
「いくら貯めてから始めればいいですか」という質問には、簡単に金額で答えられません。選ぶ方法によって必要額がまったく違うからです。
必要額は、この式で決まります
収入が生活費をまかなえるようになるまでの期間 × 月の支出
これが、始める前に用意しておきたい金額です。
3章の表をもう一度見てください。ブログやSNSを選ぶなら、収入が発生するまで年単位かかる場合があります。その間の生活費をすべて貯金から出すことになるわけです。
一方、リゾートバイトなら働き始めた分から給与が発生します。寮費や食費のかからない求人を選べば、月の支出も小さいでしょう。同じ「旅をしながら稼ぐ」でも、必要な軍資金は桁が変わってきます。
支出の側も、方法によって変わります
オンラインで稼ぐ場合、宿泊費・食費・交通費・通信費はすべて自分持ちです。ワーキングホリデーなら、これに渡航費と査証の費用、保険料が加わるでしょう。
住み込みで働く場合は、寮費と食費が抑えられるぶん、月の支出が小さくなります。
自分が選ぶ方法で、この2つの数字を出してみてください。「3か月分」といった一律の目安より、ずっと役に立つはずです。
貯め方そのものについては、長期旅行の資金計画を立てように具体的な方法をまとめています。
旅をしたあと、就職できなくなるのか
こういった不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
旅の間が空白期間になるかどうかは、働き方で変わります
雇用契約を結んで働いていた期間は、履歴書に就業経験として書けます。何もしていなかった期間ではありません。
リゾートバイトの場合、派遣会社と雇用契約を結んで働く形です。履歴書に書ける就業期間であり、「何をしていたのか」を説明できる状態で帰ってこられます。条件を満たせば社会保険にも加入するため、年金や健康保険が途切れません。加入の条件は、リゾートバイトの社会保険で整理しました。
一方、フリーランスとして活動していた期間も、実績があれば説明できます。説明がしづらくなりやすいのは、収入も実績も残らないまま時間だけが過ぎた場合でしょう。
旅をした経験を、説明できるようにしておく
旅をしたこと自体が経歴の傷になるわけではありません。説明できない状態で戻ってくると、そこが問われやすくなるということです。
面接で旅をしていた期間について聞かれた場合に備えて、どんな仕事をして、何を任され、どう対応したのかを整理しておくとよいでしょう。これらを自分の言葉で話せるなら、空白ではなく経験として伝えられます。
失敗しないための準備
どの方法で旅しながら働くかが決まったら、次は準備です。実務的な確認事項を並べておきます。
通信環境
オンラインで働くなら最優先です。滞在先を決める前に、通信事情を調べておきましょう。
保険
海外に長期滞在するなら加入は欠かせません。医療費の水準は国によって大きく違い、一度の受診で高額になることもあります。
お金の管理
海外ならクレジットカードと送金の手段を整えておく必要があります。国内でも、給与の振込先と生活費の口座を分けておくと管理しやすくなります。
仕事と観光の配分
フリーランスで働く場合、自分で線を引くしかありません。観光に寄れば収入が減り、仕事に寄れば旅の意味が薄れます。続けられるペースを最初に決めておくことが、長く続けるコツです。
体調
移動が続くと生活は不規則になりがちです。旅先で体を壊すと、収入と滞在の両方が止まってしまいます。
向いている人・向いていないかもしれない人
向いている人
環境が変わることを楽しめる人は、この働き方に向いています。宿も、同僚も、街も、数か月ごとに入れ替わるからです。
自分で段取りを決められる人にも強みがあるでしょう。オンラインで働くなら仕事の配分を、住み込みで働くなら次の勤務先を、自分で組み立てることになります。
向いていないかもしれない人
収入が読めない状態が続くのが苦手な人には、オンラインで稼ぐ方法は負担が大きいかもしれません。毎月いくら入るかわからない状態を、収入が育つまで抱えることになります。
この場合、会社員のままのリモートワークか、時給で働く方法を選ぶほうが現実的です。旅のスタイルは少し制限されますが、生活は安定します。
決まった場所に拠点がないと落ち着かない人も、無理に移動を続ける必要はありません。ひとつの土地に数か月滞在して、そこから近場を回るという形もあります。
リゾートバイトから始めるという選び方
最初の一歩として、リゾートバイトはかなり扱いやすい選択肢です。理由を4つ挙げます。
資金がなくても始められます
寮費や食費が無料、または低額に設定されている求人を選べば、生活費を抑えながら働けます。8章で書いた「必要な軍資金」が、他の方法より少なくて済むということです。
貯金が少ない状態からでも動き出しやすい方法だといえます。
働いた分の給与を、事前に計算できます
時給と勤務時間が決まっているので、月にいくらになるかをあらかじめ見積もれます。資金を作ってから次の挑戦に移る、という使い方も可能です。
どれくらい手元に残るのかは、リゾートバイトで貯金はできる?で扱っています。
契約期間が、次の場所へ移るきっかけになります
2か月、3か月という区切りがあるため、だらだらと同じ場所に留まらずに済みます。契約を終えたら次の土地を選ぶ、という流れが自然にできます。
経歴として説明できます
9章で書いたとおり、派遣会社との雇用契約があるため、就業期間として残ります。旅のあとに戻る前提でも動きやすいということです。
資格も経験もない状態から始めたいなら、未経験歓迎の求人から見てみてください。
よくある質問
Q. ブログで月いくら稼げますか
金額を保証することはできません。参考になるのは、令和4年度のフリーランス実態調査で示された収入の分布です。直近1年間の収入が100万円未満だった人が14.1%、100〜200万円未満が12.6%いる一方で、700万円以上も11.8%いました。幅が非常に広く、育つまでに時間がかかる働き方だと考えてください。
Q. いくら貯めてから始めればいいですか
選ぶ方法によって変わります。「収入が生活費をまかなえるまでの期間 × 月の支出」で計算してみてください。住み込みで働く方法なら、月の支出が小さくなるぶん必要額も下がります。
Q. リモートワークで海外から働けますか
勤務先の制度次第です。国土交通省の調査では、雇用型テレワーカーの割合は24.6%でした。テレワークが可能でも、居住地や海外からの勤務については就業規則で条件が決まっているのが通常です。
Q. ワーキングホリデーは何歳まで使えますか
査証申請時の年齢が18歳以上30歳以下です。ただしオーストラリア、カナダ、韓国、アイルランドは18歳以上25歳以下とされており、各々の政府当局が認める場合に30歳以下まで申請できます。
Q. 旅をしたあと就職できますか
雇用契約を結んで働いていた期間は、空白期間ではなく就業期間です。何をして何が身についたのかを自分の言葉で説明できる状態にしておくことが大切です。
Q. 未経験でも始められますか
リゾートバイトなら、資格も実績も必要のない求人があります。オンラインで稼ぐ方法も始めること自体は簡単ですが、収入が発生するまでに時間がかかるでしょう。
Q. 一番おすすめの方法はどれですか
いま持っているものによって変わるでしょう。貯金が少なく早く収入がほしいなら住み込みで働く方法、時間に余裕があって自由度を優先したいならオンラインで稼ぐ方法が向いています。
まとめ
旅をしながら稼ぐ方法を、収入が発生するまでの時間で並べ直してきました。
オンラインで稼ぐ方法は、自由度が高いかわりに時間がかかりがちです。内閣官房の調査では、フリーランスの障壁の1位が「収入が少ない・安定しない」で59.0%でした。育つまでの期間を、貯金で支える覚悟が要ります。
会社員のままのリモートワークは、旅を始めても収入が変わらない選択肢です。ただし雇用型テレワーカーは24.6%で、勤務先の制度が前提になります。
ワーキング・ホリデーは、休暇のための制度です。外務省の定義では、就労は「旅行・滞在資金を補うための付随的な就労」とされています。年齢と回数に期限があり、渡航前の資金も必要です。
リゾートバイトは、働き始めればその実績に応じて給与が発生します。資格や経験を問わない求人が多く、寮や食事のついた求人を選べば生活費も抑えられるでしょう。そして雇用契約があるため、旅のあとに経歴として説明できます。
どれが正解ということはありません。いま自分が持っているもので選ぶことが、旅を続けるいちばんの近道です。
まずは働きながら資金を作りたいなら、未経験歓迎の求人から探してみてください。
面接はありません。どこで働きたいか決まっていなくても、担当者が一緒に探します。
この記事書いた人

株式会社ミナレット
大谷 ペン
リゾートバイトに関する記事をこれまで150本以上執筆し、全国各地で実際に働くスタッフへのインタビュー取材も多数実施。リアルな体験談をもとにした記事づくりを得意とし、移住関連・働き方に関するコンテンツも幅広く手がける。
執筆業の傍ら、ドラマーとして「ザ・ラヂオカセッツ」「黒猫CHELSEA」などに参加する一面も持つマルチクリエイター。
WEBマーケティング/ドラマー
参加実績
株式会社グッドマンサービス/株式会社TOASU(学研グループ)/キレートレモン Facebookページ/ぐるなび「接待の手土産」/アクサダイレクト「ペットの便利帳」/ザ・ラヂオカセッツ/黒猫CHELSEA/FAIRYBRENDA/町田直隆/THE イナズマ戦隊
