大卒フリーターの割合・実態
大卒フリーターはどのくらいいる?
独立行政法人 労働政策研究・研修機構の調査によると、大学卒業後にフリーターになる割合は約12.4%とされています。大学卒業者のおよそ8人に1人がフリーターになっている計算です。
また厚生労働省の「学歴別就職後3年以内離職率の推移」によると、新卒で入社した大学卒業者の3割以上が3年以内に離職しており、その一部がフリーターになっています。
「自分だけがこんな状況だ」と感じる必要はありません。同じ境遇の方は相当数います。
※参考:独立行政法人 労働政策研究・研修機構「大都市の若者の就業行動と意識の変容」
「大卒フリーターはやばい」と言われる理由
「大卒なのにフリーター」という状況が「やばい」と言われる背景には、主に以下の理由があります。
生涯賃金の差が大きい
正社員として働き続けた場合と比較して、フリーターとして長く働くほど生涯賃金の差が広がります。大卒者はもともと正社員になった場合の生涯賃金が高いため、その差がより顕著に出やすいです。
年齢とともに就職ハードルが上がる
大卒後3年以内は「第二新卒枠」として扱われやすく就職しやすいですが、年齢が上がるにつれてこの枠が使えなくなります。「まだ大丈夫」と思っているうちに、就職しやすい時期を過ぎてしまうリスクがあります。
社会的信用の問題
賃貸契約・クレジットカード・ローンなどの審査で、フリーターは不利になるケースがあります。
ただし、これらはすべて「早めに動けば解決できる問題」です。
大卒フリーターになる主な背景
大卒フリーターになる理由は様々です。
- 就活がうまくいかず、卒業後にフリーターになった
- 就職したが職場環境・仕事内容が合わず短期で退職した
- やりたいことが見つからず、探しながらフリーターを続けている
- 大学院進学・資格取得・夢の追求などを優先した
- 体調・メンタルの問題で就活・就職ができなかった
どの理由であっても、面接で「なぜフリーターだったのか」を誠実に説明できれば、転職活動で致命的なマイナスにはなりません。
大卒フリーターが意識すべき「年齢の壁」
大卒フリーターの就職しやすさは、年齢によって大きく変わります。
卒業後3年以内:第二新卒枠の最大活用期間
大学卒業後3年以内は「第二新卒」として扱われることが多く、新卒とほぼ同等のポテンシャル採用が狙えます。この時期は最も就職しやすく、大卒フリーターにとって最大のチャンス期間です。
「まだ3年以内だ」という方は、この枠が使えるうちに動き始めることを強くおすすめします。
大卒後3年以内の方は「既卒」としての就職支援も活用できます。
→ 既卒からのキャリアスタート!自分らしい働き方を見つけるためのガイド
20代半ば〜後半:ポテンシャル採用の最後の適齢期
第二新卒枠を過ぎても、20代後半までは「未経験からの育成」を前提とした採用枠が残っています。ただし「なぜ今まで正社員にならなかったのか」という説明が厳しく見られ始める時期でもあります。
フリーター期間中に積んだ経験・スキル・資格を具体的に語れる準備が重要です。
30代以降:即戦力が求められる
30代以降になると、企業が求めるのは「ポテンシャル」より「即戦力」です。専門的なスキル・資格・マネジメント経験がない場合、採用のハードルが大幅に上がります。
「30代でも絶対無理」ではありませんが、20代のうちに動き始めることが最も賢明な選択です。
大卒フリーターの「強み」を正しく理解する
大卒フリーターには、しばしば見落とされている強みがあります。
大卒という学歴はベースとして評価される
日本の就職市場において、大卒という学歴は「一定の学習能力・継続力がある」という評価の基盤になります。高卒フリーターと比べて、応募できる求人の幅が広く、面接での評価ベースも高い傾向があります。
高卒フリーターより職種の選択肢が広い
大卒を応募条件としている求人は少なくありません。IT・金融・メーカー・商社など、大卒でなければ応募できない職種・企業が存在します。この選択肢の広さは、大卒フリーターが持つ明確な強みです。
フリーター期間を「目的」で語れれば強みになる
「大卒なのになぜフリーターだったのか」という質問に、明確な理由と前向きな学びを伝えられれば、それ自体が差別化要素になります。資格取得・留学・創作活動・体調回復など、フリーター期間中に何らかの目的を持って過ごしていたことを言語化しておきましょう。
正社員を目指しやすい職種3選
大卒フリーターが未経験から正社員を目指しやすい職種を紹介します。
1. IT業界(エンジニア・プログラマー)
人手不足が深刻で、未経験者を長期的に育成する研修制度が整っている企業が多い職種です。ITパスポートや基本情報技術者試験などの資格を取得してから臨むと採用率が上がります。将来的な市場価値・収入の伸びしろも大きいです。
2. 営業職
人柄・コミュニケーション能力・熱意が重視され、学歴・職歴不問の求人が豊富な職種です。大卒という学歴がある場合、法人向け営業など比較的高い職位での採用を狙えるケースもあります。
3. 施工管理・インフラ関連
建設現場などの進行管理を行う職種で、資格は入社後に取得できるケースが多く、需要が安定しています。体を動かすことに抵抗がない方に向いており、未経験歓迎の求人が豊富です。
就活を成功させる3つの実践的なコツ
コツ①フリーター期間を「明確な目的」で説明できるようにする
「なんとなくフリーターをしていた」という説明では面接官に響きません。アルバイトで身につけたスキル・挑戦したこと・気づいたことを具体的に言語化しましょう。
「大卒なのになぜフリーターだったのか」という質問への答えが明確であるほど、面接での評価が上がります。
→ フリーターから就職する方法|準備期間の作り方と就活のコツ
コツ②有利になる資格を取得する
目指す職種に合わせた資格取得は、大卒フリーターの弱点(職歴の薄さ)を補う最も効果的な手段のひとつです。
- IT系:ITパスポート・基本情報技術者試験
- 事務・経理系:日商簿記・MOS
- 不動産・建設系:宅建・施工管理技士
資格は「働く意欲と基礎能力の高さ」として採用担当者に評価されます。
コツ③準備期間と就活資金を確保してから動く
「生活費が不安で焦って転職先を選んでしまう」という状況は、ミスマッチのリスクを高めます。次のセクションで解説するリゾートバイトを活用し、生活費をほぼゼロにしながら就活準備・資格勉強の時間と資金を確保することで、落ち着いて転職先を選べる環境を作れます。
準備期間にリゾートバイトを活用する
「就活準備をしたいが、生活費を稼ぎながらでは時間が足りない」という大卒フリーターに特におすすめなのがリゾートバイトです。
リゾートバイトとは、全国各地のホテル・旅館などに住み込みで短期間働くスタイルです。多くの求人で寮費・食費・光熱費が無料のため、生活費をほぼゼロに抑えながら収入を得られます。
稼ぎながら資格勉強・就活準備の時間を確保できる
勤務時間外・休日を利用して資格の勉強・自己分析・履歴書作成を並行して進めることができます。生活費の不安がない状態で準備できるため、焦らず質の高い就活に臨めます。
第二新卒枠が使える今の時間を有効に使える
第二新卒枠は期間限定のチャンスです。リゾートバイトで短期間(1〜2ヶ月)の準備期間を作り、枠が残っているうちに就活に臨む戦略は非常に現実的です。
就活資金を効率よく確保できる
生活費がゼロになることで、稼いだお金がそのまま手元に残ります。「就活中の生活費」という不安を解消することで、転職活動に集中できる環境が生まれます。
→ リゾートバイトは貯金が貯まる?実際の貯金額も公開! → 正社員登用有りのリゾートバイト求人一覧 → フリーターの将来が不安なあなたへ
よくある質問(FAQ)
Q. 大卒フリーターは高卒フリーターより就職しやすいですか?
A. 一般的には大卒フリーターの方が応募できる求人の幅が広く、採用評価のベースが高い傾向があります。ただし年齢・フリーター歴・準備の質によって結果は変わります。大卒という強みを活かすためにも、早めに動き始めることが重要です。
Q. 第二新卒枠はいつまで使えますか?
A. 一般的に大学卒業後3年以内が第二新卒枠の目安とされています。ただし企業によって基準が異なるため、気になる求人の条件を確認することをおすすめします。この枠が使えるうちに動き始めることが最大のアドバンテージになります。
Q. フリーター期間中に取るべき資格は何ですか?
A. 目指す職種によって異なりますが、汎用性の高い資格としてITパスポート・日商簿記・宅建などが挙げられます。リゾートバイトで稼ぎながら準備期間を確保し、就活前に取得しておくことをおすすめします。
Q. 大卒フリーターでも就職エージェントは使えますか?
A. はい、積極的に活用することをおすすめします。ハローワークや20代・フリーター向けの就職支援エージェントでは、無料で書類添削・面接対策・求人紹介などのサポートを受けられます。一人で就活を進めるより効率的に進められます。
まとめ|大卒フリーターの強みを活かして、今から動こう
大卒フリーターは「やばい」状況ではありません。ただし、年齢が上がるほど就職のハードルが上がるという現実があるため、動き始めるタイミングは早いほど有利です。
- 第二新卒枠が使える今が最大のチャンス
- 大卒という学歴は職種の選択肢の広さという強みになる
- フリーター期間を言語化・資格取得で弱点を補う
- リゾートバイトで就活資金と準備期間を確保してから動く
「準備してから、焦らず自分に合う転職先を選ぶ」——この環境を作ることが、大卒フリーターの就活成功の近道です。
















