旅館の住み込みはきつい?6つの理由と、後悔しないためのチェックポイントを解説
(最終更新:)

「旅館の住み込み」に興味はあるものの、「きつい」という噂を聞いて不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、旅館の住み込みが「きつい」と言われる6つの理由を具体的に解説したうえで、実際の1日のスケジュール、旅館ならではの魅力、そして後悔しないための確認ポイントまでご紹介します。
目次
旅館の住み込みが「きつい」と言われる6つの理由
旅館の住み込みが「きつい」と言われるのには、以下のような理由があります。
| 理由 | 内容 |
|---|---|
| 中抜けシフトで拘束時間が長い | 朝と夕方に働き、日中に長い休憩が入る勤務形態 |
| 想像以上の肉体労働 | 布団の上げ下げ、配膳、階段の上り下りなど |
| 公私の切り替えが難しい | 職場と寮が同じ敷地内にあることが多い |
| 人間関係が密接になりやすい | 仕事も生活も同じメンバーで過ごす |
| 寮の環境が合わないことがある | 相部屋、設備の古さ、ルールの厳しさなど |
| 周辺環境が不便 | コンビニやスーパーが徒歩圏内にないことも |
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. 中抜けシフトで拘束時間が長い
旅館では「中抜けシフト」という勤務スタイルを採用しているところが多くあります。これは朝食と夕食の時間帯に働き、日中に数時間の休憩を取るという形です。
具体的には、朝6時頃から10時頃まで働き、昼の休憩を挟んで、夕方16時頃から21時頃まで勤務するといったスケジュールが一般的です。実働時間は8時間程度でも、朝から夜まで拘束される形になるため、生活リズムに慣れるまでは大変に感じることもあります。
一方で、中抜けシフトにはメリットもあります。通し勤務に比べて連続して働く時間が短いため、休憩時間(勤務先により2〜5時間程度)に仮眠を取ったり、周辺の観光や買い物を楽しんだりと、自由時間を有効に使えるのが魅力です。
「中抜け」のある仕事ってどんな感じ?時間を有効活用する働き方とは?
2. 想像以上の肉体労働
旅館のお仕事は未経験でも応募可能な求人がほとんどですが、接客から裏方まで覚えることが多く、慣れるまでは大変に感じることも。特に旅館ならではの業務として、布団の上げ下げ、料理を載せたお盆の配膳、お客様の荷物運びなどがあり、体力的にきついと感じる場面もあるでしょう。
また、館内が広い旅館では階段の上り下りも多く、1日の移動距離が長くなって足腰に負担がかかることもあります。
3. 公私の切り替えが難しい
住み込み勤務では、職場と寮が同じ敷地内や近くにあることがほとんどです。そのため、オンとオフの切り替えが難しいと感じる人もいます。休日でもスタッフと顔を合わせたり、「常に職場にいる感覚」が抜けなかったりすることが、精神的な負担につながるケースもあります。
意識的に旅館の外へ出る時間を作ったり、休日に周辺を観光したりと、リフレッシュの機会を自分で作ることが大切です。
4. 人間関係が密接になりやすい
旅館ではスタッフ同士の関わりが深く、寮でも一緒に生活するため、自然と人間関係が濃くなります。相性の違いや価値観のズレでストレスを感じることもあるでしょう。
ただし、密接な関係は良い方向にも働きます。全国から集まったスタッフと短期間で深い関係を築けるのは、住み込みならではの魅力でもあります。
5. 寮の環境が合わないことがある
住み込みバイトでは寮での生活が基本となります。個室や相部屋などさまざまなタイプがありますが、相部屋の場合は他の人との生活リズムの違いにストレスを感じることもあります。また、設備の古さや掃除の状況、虫の多さ、門限などのルールが気になるケースも。
プライベートを大切にしたい方は個室寮を、交流を楽しみたい方は相部屋を選ぶなど、ご自身に合った寮環境を選ぶことが快適な住み込み生活の第一歩です。
6. 周辺環境が不便
旅館は温泉街や山間部、海沿いなど自然豊かな観光地にあることが多く、非日常を味わえる反面、近くにスーパーやコンビニがない、公共交通が不便といった不便さを感じることがあります。車がないと買い物や休日の外出が難しい場合もあるでしょう。
ただし、遊ぶ場所が少ない分、出費が抑えられてお金を貯めやすいという利点もあります。
旅館の住み込みの1日のスケジュール例
実際にどのような1日を過ごすのか、中抜けシフトで働く場合のスケジュール例をご紹介します。
| 時間 | 内容 |
|---|---|
| 5:30〜6:00 | 起床・出勤準備 |
| 6:00〜10:00 | 朝食の配膳・片付け |
| 10:00〜11:00 | 客室清掃・布団の片付け |
| 11:00〜16:00 | 中抜け休憩(仮眠・観光・買い物など自由時間) |
| 16:00〜21:00 | 夕食の配膳・布団敷き・片付け |
| 21:00〜 | 退勤・自由時間 |
勤務先や職種によって時間帯は異なりますが、朝と夕方に業務が集中し、日中にまとまった自由時間があるのが旅館勤務の典型的なパターンです。フロントや裏方業務など、職種によっては1日通しで働く「通しシフト」の求人もあります。
旅館の住み込みにはどんな職種がある?
旅館の住み込みには、さまざまな職種が用意されています。
仲居
伝統的な日本旅館でよく見かける職種です。客室での食事の配膳や布団の準備、お客様へのおもてなしなど、きめ細やかなサービスを提供します。着物での業務が多いため体力が必要な面もありますが、着付けや礼儀作法、和食の知識といった一生もののスキルが身につくのが大きな魅力です。時給も他の職種と比べて高い傾向にあります。
フロント業務
旅館の顔として、お客様のチェックインやチェックアウトを担当します。問い合わせ対応や観光案内なども行い、接客スキルが求められます。地域によっては外国人観光客の対応もあり、語学力を活かせる職場でもあります。通しシフトの求人が多いのも特徴です。
客室清掃スタッフ
お客様が快適に過ごせるよう、客室の清掃やベッドメイキングを担当します。裏方の仕事であり、直接お客様と接することは少ないため、接客が苦手な方にも向いています。手際の良さや細かい部分への配慮が求められます。
ホールスタッフ・配膳係
食事処や宴会場での配膳業務を担当します。食事の準備、料理の提供、後片付けなどが主な業務です。特に大規模な宴会が行われる旅館では、素早く効率的に動くことが求められます。
温泉施設の管理スタッフ
旅館に併設された温泉施設の清掃やタオルの補充、備品の管理などを行います。温泉好きな方には、普段から温泉に触れる機会が多いのが魅力です。
きついだけじゃない!旅館の住み込みならではの魅力
温泉に無料で入れることも
温泉地の旅館では、勤務先の温泉を無料または割引で利用できる特典があるケースがあります。中抜けの休憩時間や仕事終わりに温泉で疲れを癒せるのは、旅館勤務ならではの特権といえるでしょう。
短期間でお金が貯まりやすい
寮費・水道光熱費が無料で食事も支給される勤務先が多く、生活費を大幅に抑えられます。周辺に娯楽施設が少ない立地であれば、無駄な出費も自然と減るため、給与の大部分を貯金に回せます。
和の礼儀作法が身につく
旅館の住み込みでは、日本ならではの接客やおもてなしを学べます。特に仲居の仕事では、着物の着付け、正しい言葉遣い、立ち振る舞いなど、旅館ならではの高い接客スキルが身につきます。住み込みバイト終了後も役立つ、一生もののスキルです。
英語を活かせる環境もある
和のおもてなしを感じられる旅館は、外国人観光客に人気の宿泊施設です。外国人観光客が多い旅館で働けば、英語を学べる環境に身を置けたり、英語のスキルを活かせたりします。留学やワーキングホリデーを検討している方にもおすすめです。
後悔しないための5つのチェックポイント
「きつい」と感じる原因の多くは、事前の確認で防げます。応募前に以下の項目を必ず確認しておきましょう。
1. シフトの形態を確認する
「中抜けシフト」か「通しシフト」かで、生活リズムは大きく変わります。日中の自由時間を活用したいなら中抜け、まとまった休息を取りたいなら通しシフトが向いています。フロントや裏方業務は通しシフトの求人が比較的多い傾向にあります。
2. 寮のタイプを確認する
「完全個室(バス・トイレ付き)」「一部共用の個室」「相部屋」のどれに該当するかを必ず確認しましょう。プライベートを重視するなら完全個室、交流を楽しみたいなら相部屋と、自分の希望に合ったタイプを選ぶことが大切です。写真がある場合は必ずチェックしてください。
3. 周辺環境を調べる
徒歩圏内にコンビニやスーパーがあるか、駅や街までの送迎バスがあるか、車がないと生活が難しい立地かを確認しましょう。地図アプリで勤務地周辺を見ておくだけでも、着任後のギャップを減らせます。
4. インターネット環境を確認する
意外と見落としがちなのが、寮のWi-Fi環境です。周辺に娯楽が少ない立地の場合、自室で過ごす時間が長くなるため、ネット環境の有無は生活の快適さに直結します。
5. 業務内容を具体的に聞く
同じ「旅館の仕事」でも、担当する業務は勤務先によって異なります。布団の上げ下げがあるか、宴会対応の有無、1日の具体的な流れなどを事前に確認しておくと、着任後のミスマッチを防げます。
旅館の住み込みが向いている人
以下のような方には、旅館の住み込みが向いている可能性があります。
- 短期間でまとまったお金を貯めたい方
- 新しい環境で心機一転したい方
- 接客スキルや和の作法を身につけたい方
- 温泉が好きな方
- 全国各地を旅するように働きたい方
- 人との出会いを楽しみたい方
一方で、一人の時間を最優先したい方や、規則正しい生活リズムを崩したくない方は、通しシフトの求人や完全個室寮の求人に絞って探すとよいでしょう。
まとめ
旅館の住み込みが「きつい」と言われるのには、中抜けシフトによる拘束時間の長さや肉体労働、公私の切り替えの難しさなど、いくつかの理由があります。
しかし、その多くは事前の確認によって防げるものです。シフト形態、寮のタイプ、周辺環境、ネット環境、業務内容の5点をしっかり確認したうえで応募すれば、「きつい」と感じる場面を大きく減らせるでしょう。
温泉に入り放題、和の作法が身につく、短期間で貯金ができるなど、旅館ならではの魅力も数多くあります。貴重な経験をしながらお金も稼げる旅館の住み込みは、今後の人生において重要な経験となるはずです。
なお、旅館以外も含めた住み込みの仕事全般について知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
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この記事書いた人

株式会社ミナレット
大谷 ペン
リゾートバイトに関する記事をこれまで150本以上執筆し、全国各地で実際に働くスタッフへのインタビュー取材も多数実施。リアルな体験談をもとにした記事づくりを得意とし、移住関連・働き方に関するコンテンツも幅広く手がける。
執筆業の傍ら、ドラマーとして「ザ・ラヂオカセッツ」「黒猫CHELSEA」などに参加する一面も持つマルチクリエイター。
WEBマーケティング/ドラマー
参加実績
株式会社グッドマンサービス/株式会社TOASU(学研グループ)/キレートレモン Facebookページ/ぐるなび「接待の手土産」/アクサダイレクト「ペットの便利帳」/ザ・ラヂオカセッツ/黒猫CHELSEA/FAIRYBRENDA/町田直隆/THE イナズマ戦隊
