一生フリーターでも問題ない?
自由な働き方として根強い人気があるフリーター。一生フリーターとして働くことは、一概に悪いこととは言えません。しかし、同時に将来のリスクを理解し、一生フリーターでいるべきか慎重に判断する必要があります。
一生フリーターでいることは現実的に可能か?
フリーターとは、『学生や主婦を除く10代後半から30代後半の若年者のうち、アルバイト又はパートであるもの』と厚生労働省により定義されています。
引用元:厚生労働省『雇用管理調査結果の概要』より抜粋
つまり、語意的に一生フリーターを続けることは不可能です。
厚生労働省が定義する30代後半までをフリーターと呼ぶのであれば、日本人の平均寿命である80代までフリーターのような生き方を続けられたとしても、厳密にはフリーターと呼ぶことはできません。
ただし、健康であれば一生フリーターのような生活を続けることは可能と言えます。
社会的信用度と生涯賃金の差
正社員とアルバイト、パートでは受けられる福利厚生やその手厚さが大きく変わり、将来は経済的、社会的信用度的にも大きな差が生まれてしまいます。
さらにフリーターは、正社員のように昇格・昇給の可能性も少なく、時給が上がったとしてもごく僅かの収入アップになる場合がほとんどです。
生涯賃金の差
生涯賃金の違いについて、平均的な正社員の生涯年収は約3億円と言われており、この金額には退職金やボーナス、福利厚生費なども含まれます。
一方でフリーターは、退職金やボーナスがない場合がほとんどです。このことも影響して、生涯年収は仮に月収15万円で60歳まで働いたと想定した場合、約1億円と言われています。
このことから、正社員とフリーターでは、生涯賃金に大きな差が生まれることがわかります。
『老後はだいぶ先だから』と楽観的に考えず、若いうちに将来設計を見つめ直すことが重要です。未来に潜むリスクを回避し、老後の人生を安心して過ごせるようにしましょう。
一生フリーターでも生活できそうと感じてしまう理由
一生フリーターでもなんとか生活できそうと感じてしまう理由は、フリーターの自由で特徴的な働き方や生活スタイルにあります。
一見メリットとも思えるその特徴は、あくまで一時的なもので、将来のご自身に負担がかかってしまう可能性も否めません。
それでは『一生フリーターでもなんとかなる』と、感じてしまう理由を具体的に見ていきましょう。
20代は正社員とフリーターの給与差が少ない
フリーターとして生活している場合、20代の頃は正社員との給与の差を感じにくいことがあります。厚生労働省の調査によると、令和5年の大卒初任給の平均は男女合計で23万7,300円です。対して非正規雇用者の平均月収は22万6,600円。
政府統計の総合窓口『e-Stat』より引用
上記の結果からも、20代のうちは正社員とフリーターの収入に大きな差は生まれないと言えます。
しかし、中長期的に考えてみると正社員には昇給やボーナスがあるため、給与差は徐々に広がっていくことでしょう。
好きな時間に無理なく働き、生活できる
ご自身のペースで働けるという点も、一生フリーターでいられそうな理由の一つとして挙げられます。
正社員に比べて重大な責任を負う必要が少なく、シフトも自由に組める傾向にあるため、ストレスを感じることは少ないでしょう。心身ともに無理なく働けるという点に、居心地の良さを感じてしまう場合があります。
生活に苦しさを感じる機会が少ない
現状の生活に満足しているため、将来のことを深く考えるきっかけが少ない方もいらっしゃるのではないでしょうか?
「実家住み」「扶養家族がいない」「周りに迷惑をかけてない」「結婚願望が無い」などの要因が、フリーター生活に疑問を感じるきっかけを奪っているのかもしれません。
前述した3つの理由は、一生フリーターでも生活できそうと感じてしまう要因ですが、いつまでもこのような環境や健康状態でいられるとは限りません。目の前の生活だけに注力するのではなく、これから起こりうる問題とリスクを想定し、慎重に行動する必要があります。
一生フリーターでいる際のリスク
フリーターには、『正社員に比べて自由度が高い』などの魅力がありますが、リスクも勿論存在しています。
本項では一生フリーターでいる際に起こり得る、5つのリスクをご紹介いたします。
不慮の事故や病気で収入が途絶える可能性
フリーターの場合、正社員のように固定給ではなく時給計算であるため、怪我や病気にかかった際に、収入が途絶えてしまう可能性があります。
また、有給などの福利厚生を利用するためには、既定の出勤日数または出勤時間数以上働くことが必要です。
体力的にきつくなる可能性
フリーターが選択できる職種は限定的になりがちで、スキルの必要のない単純作業や肉体労働が多い傾向にあります。
若いうちは大丈夫と感じても、年齢を重ねるとハードな働き方が原因で、怪我や病気になる可能性も必然的に上がってしまいます。
職場の業績が落ち込んで働けなくなる危険も
職場の業績が落ちてしまった場合、シフト削減や契約更新不可、最悪の場合解雇もありえます。フリーターは正社員に比べ、その影響を受けやすいポジションと言えることもリスクの一因でしょう。
転職し辛くなる可能性
企業の傾向として、未経験でも若い転職者の方が重宝される場合が多いと言われています。
若い転職者が選ばれる理由として、『理想の人材として育成しやすい』という点が挙げられ、ご自身が年齢を重ねるほど、転職市場価値が下がってしまう可能性が高まります。
老後の資金問題
将来もらえる年金受給額が、正社員の厚生年金に比べて少なくなる可能性が高いため、生活が困窮する恐れがあります。貯蓄に関してもフリーターの方が難易度は高く、老後資金が問題になってくる可能性が否めません。
この様に、一生フリーターでいることには様々なリスクが付きまといます。一生フリーターでいる事は決して悪い事ではありませんが、上記の様なリスクがあることをしっかりと理解したうえで意思決定するようにしましょう。
フリーター生活を選択するならリゾートバイトがおすすめ!
本項では、フリーターとしての問題点を理解したうえでも、正社員として働くことに抵抗感がある方におすすめの、『リゾートバイト』という働き方をご紹介いたします。
リゾートバイトとは、観光地やリゾート地にて住み込みでお仕事をすることを指します。リゾートバイトには、フリーターの方におすすめできる様々なメリットが存在しています。
- 契約社員として働くため福利厚生がしっかりしている
リゾートバイトは『バイト』という言葉が入っていながら、実はその雇用形態は契約社員です。契約社員はアルバイトとは違い、社会保険や厚生年金などに加入できるため、不安な老後資金問題も解決に近づきます。
リゾートバイトの福利厚生についてはこちら!
- 全国に求人があり、長期的に働ける
リゾートバイトは、全国各地に豊富な求人が存在し、繁忙期もそれぞれです。そのため1年を通して、ご自身の都合に合わせたリゾートバイトの応募が可能になります。
- 中には社員登用がある求人も
リゾートバイト先の施設では、社員登用制度を採用している企業が複数あります。もし、派遣先のお仕事が気に入って、『このまま正社員として働きたい』とお感じになった場合は、正社員に切り替えられる可能性も十分にあります。
- 貯金がしやすく、資格取得の勉強も可能
寮費や光熱費、食費などが無料の求人が多く、出費を最低限におさえることが可能です。この特徴を利用して、短期間でまとまった額を貯金できる点が注目を集めています。
契約社員として働いている期間に、ご自身のキャリアアップに必要な資格取得に向けた勉強をし、リゾートバイト後に生活費を抑えて貯めた貯金を有効活用することも可能です。 こうすることにより、転職活動をする際にご自身の転職市場価値を上げ、有利に進めることができます。
リゾートバイトが貯金しやすい理由についてまとめた別記事はこちら!
一般的なフリーターとリゾートバイトの比較

上の表からもわかる通り、リゾートバイト(契約社員)はフリーターでいるよりも、仕事の安定性や福利厚生の面でも優れていると言えます。
リゾートバイトを利用して、一生フリーターからの脱却をご一考いただいてもいいかもしれません。
まとめ
一生フリーターでいることは、語意的には不可能ですが、一生健康であることを前提にすれば実現可能な生き方かもしれません。
しかし、自由な生き方のみにこだわるのではなく、不測の事態や長い人生の先を見据えて人生設計をすることも重要と言えます。
リゾートバイトを利用して新たな人生設計を立ててみませんか?リゾートバイトをご検討の際は、業界No.1高時給『リゾートバイト.com』を、是非ご利用ください!