フリーターが受けられる公務員試験の種類
公務員試験には大きく分けて「国家公務員」と「地方公務員」の2種類があります。
国家公務員
| 種別 | 主な職種 | 特徴 |
|---|---|---|
| 国家公務員一般職 | 各省庁の事務職 | 幅広い業務・全国転勤あり |
| 国家公務員専門職 | 税務・労基・裁判所等 | 専門性が高い |
| 国家公務員技術職 | 農業・土木・電気等 | 専門資格が必要なことも |
地方公務員
| 種別 | 主な職種 | 特徴 |
|---|---|---|
| 都道府県職員 | 各部署の事務・技術職 | 広域的な業務 |
| 市区町村職員 | 窓口・福祉・税務等 | 住民に身近な業務 |
| 警察官・消防士 | 公安系 | 体力試験あり |
年齢制限の目安
公務員試験には年齢制限があります。多くの試験で30歳前後が上限とされていますが、試験の種類・自治体によって異なります。
- 国家公務員一般職(大卒程度):21歳以上30歳未満。ただし大学・短大・高専卒業者(見込み含む)は21歳未満でも受験可能。※年度・試験区分によって細かな条件があるため、必ず最新の受験案内をご確認ください
- 地方公務員:自治体によって異なる(25〜35歳まで幅がある)
- 社会人経験者採用枠:35〜40歳まで受験可能な場合も。ただし多くの自治体で「一定期間以上の正社員並みの勤務実績」が要件となるため、フリーターの場合は受験要項を事前に必ず確認してください
フリーターの方が受験する場合、まず一般枠を第一候補にすることをおすすめします。社会人経験者採用枠は年齢上限が高い反面、多くの自治体で「正社員並みの勤務時間・一定期間以上の職歴」が要件となっており、フリーターには条件を満たしにくいケースがあります。受験を検討する場合は各自治体の受験要項を事前に確認してください。
公務員試験の難易度・勉強期間の目安
試験科目・出題範囲
公務員試験は幅広い科目から出題されます。
教養試験(ほぼ全試験で出題)
- 数的処理(数的推理・判断推理・資料解釈)
- 文章理解(現代文・英文)
- 一般知識(社会・人文・自然科学)
専門試験(一般職・上位試験で出題)
- 法律・経済・行政などの専門科目
論文・面接試験
- 筆記試験通過後に実施
必要な勉強時間の目安
| 試験区分 | 必要な勉強時間の目安 |
|---|---|
| 市区町村職員(初級・高卒程度) | 300〜500時間 |
| 市区町村職員(上級・大卒程度) | 700〜1,000時間 |
| 都道府県・国家公務員一般職 | 1,000〜1,500時間 |
1日3時間の勉強を続けた場合、初級で約3〜6ヶ月、上級で約10〜17ヶ月が目安です。
フリーターが公務員試験で有利な点・不利な点
有利な点
- 時間の自由度が高く、勉強時間を確保しやすい
- 働きながら受験する会社員より融通が利く
- 試験に集中する期間を自分でコントロールできる
不利な点
- 勉強期間中の収入が不安定
- 「なぜフリーターだったのか」を面接で問われる
- 勉強に集中できる環境を自分で作る必要がある
面接での「フリーター期間」の伝え方
公務員試験の面接では「なぜフリーターだったのか」という質問が必ずといっていいほど出ます。ここを乗り越えられるかどうかが、合否を分ける重要なポイントです。
採用担当者が気にするポイント
- 継続して働く意欲・忍耐力があるか
- フリーター期間中に何を考え・何をしていたか
- なぜ今、公務員を目指すのか
フリーター期間を前向きに語る方法
以下の3ステップで答えることが有効です。
①正直な理由を話す
「やりたいことを模索していた」「資格の勉強をしていた」など、誠実に答えます。
②フリーター期間中の気づきを伝える
「アルバイトを通じて地域の人々と関わる中で、公的なサービスで社会に貢献したいという気持ちが生まれた」など、公務員を目指すきっかけに繋げます。
③公務員を目指す明確な理由と意欲を示す
「◯◯の仕事を通じて地域社会に貢献したい」など、具体的な志望動機で締めくくります。
アルバイトで身につけた接客スキル・責任感・チームワークは、公務員の仕事にも直結する経験として語ることができます。
公務員試験の勉強期間中の生活費と時間をどう確保するか
フリーターが公務員試験に挑戦する際に最も現実的な問題となるのが「勉強期間中の生活費の確保」と「集中して勉強できる環境づくり」です。
この2つを同時に解決する手段として、リゾートバイトが有効です。
生活費をほぼゼロにして試験勉強の資金を確保する
リゾートバイトとは、全国各地のホテル・旅館などに住み込みで短期間働くスタイルです。寮費・食費・光熱費が無料の求人が多く、生活費をほぼゼロに抑えながら収入を得られます。
「公務員試験の勉強に本格的に集中するための資金を、まず短期間で作る」という戦略として活用することで、勉強期間中のお金の不安を解消できます。
仕事終わり・休日を勉強時間に充てられる
リゾートバイトは、資格取得の勉強のために活用する方も多い働き方です。勤務時間は基本的に1日8時間・週5日で、仕事終わりや休日にまとまった自由時間が生まれます。
この自由時間を公務員試験の勉強に充てることで、「働きながら試験対策を進める」という一石二鳥の環境が実現します。
リゾートバイトが公務員試験の勉強に向いている理由
- 都市部の誘惑から離れられる:友人・飲み会・趣味など、勉強の妨げになりやすい環境から物理的に距離を置ける
- 規則正しい生活リズムが整う:住み込みで働くことで生活リズムが安定し、勉強習慣がつきやすくなる
- 静かな環境で集中できる:リゾートエリアは都市部より落ち着いた環境で、勉強に集中しやすい
- 生活費の不安がない状態で勉強できる:経済的な余裕が精神的な余裕につながり、試験勉強の質が上がる
- 勉強しやすい職種を選べる:ホテルのフロントや裏方業務など、シフトが固定されていて残業が少ない職種を選ぶと、仕事終わりの勉強時間を確保しやすくなります
- Wi-Fi完備の個室寮を選ぶことが重要:公務員試験の勉強はオンライン予備校・動画講義の活用が主流です。応募の際は「Wi-Fi完備」「個室寮」の求人を選ぶことをおすすめします。
公務員以外の選択肢も考えておく
公務員試験は、種類によっては倍率が数十倍に達することもあります。「不合格だった場合の次の手」を事前に考えておくことも重要です。
正社員登用制度を活用する
リゾートバイト先での実績が評価されると、そのまま正社員として採用される「正社員登用制度」があります。公務員試験に挑戦しながら、「合格すれば公務員・合格しなければ正社員登用を目指す」という並行したキャリアプランを持つことで、どちらに転んでも前に進める状態を作れます。
民間企業への就職も視野に入れる
公務員試験の準備をしながら、民間企業への就職活動を並行して進めることも有効な選択肢です。「公務員一本」に絞らず、選択肢を広く持っておくことで精神的な余裕が生まれ、試験本番でも実力を発揮しやすくなります。
→ フリーターから就職する方法|準備期間の作り方と就活のコツ → フリーターの将来が不安なあなたへ
よくある質問(FAQ)
Q. フリーター期間が長いと公務員試験で不利になりますか?
A. 筆記試験の合否にフリーター期間の長さは関係ありません。ただし面接では「フリーター期間中に何をしていたか」を問われるため、具体的なエピソードと公務員を目指す動機を言語化しておくことが重要です。リゾートバイトで接客経験・チームワーク・責任感を身につけた経験は、面接でのアピール材料として十分活用できます。
Q. 何歳まで公務員試験を受けられますか?
A. 試験の種類・自治体によって異なりますが、一般枠では多くの場合30歳前後が上限です。ただし「社会人経験者採用枠」では35〜40歳まで受験できるケースも多く、年齢が上の方はこの枠も積極的に活用することをおすすめします。詳細は各試験の受験案内でご確認ください。
Q. 公務員試験に落ちたらどうすればいいですか?
A. 翌年の試験に再挑戦するか、民間企業への就職に切り替えるかという選択があります。リゾートバイトで生活費を確保しながら再挑戦する・または正社員登用制度を活用して民間の正社員を目指すという選択肢はどちらも現実的なルートです。「不合格=終わり」ではなく、次のステップへの準備期間として前向きに捉えることが大切です。
まとめ|フリーターから公務員を目指すための現実的な戦略
フリーターから公務員になることは可能です。年齢制限・試験科目・必要な勉強時間を把握した上で、以下の戦略で進めることをおすすめします。
- 年齢制限を確認:一般枠(30歳前後)と社会人経験者枠(35〜40歳)の両方をチェック
- 面接の準備:フリーター期間を前向きに語る3ステップを準備しておく
- 生活費と勉強時間を同時に確保:リゾートバイトで生活費をゼロにしながら、自由時間を勉強に充てる
- 複数のキャリアプランを持つ:公務員試験に並行して正社員登用・民間就職も視野に入れておく
公務員試験(地方上級・国家一般職)の筆記試験は多くの場合5〜6月に実施されます。来年の合格を目指すなら、今から資金を作り、秋・冬から本格的な勉強に集中できる環境を整えることが最短ルートです。まずはリゾートバイトで生活基盤を整えながら、公務員試験の勉強を始めてみてください!
















