専門学生のバイト、平均月収はどれくらい?
日本学生支援機構「令和6年度専門学校生生活調査」によると、専門学生のアルバイト収入は年間467,700円で、月額に換算すると約39,000円になります。これはアルバイトをしていない学生も含めた全学生の平均であるため、実際にアルバイトをしている学生に限れば、この金額よりも高くなります。
一般的には、実際にアルバイトをしている専門学生の月収は40,000〜60,000円程度が目安とされ、出勤日数や勤務時間を多く確保できる場合は100,000円近く稼いでいる人もいるといわれています。ただし専門学生は学業との両立から、出勤日数が週2〜3回、1回あたりの勤務時間も短めになりやすい傾向があります。
たとえば、時給1,100円のアルバイトで週3日・1日5時間働いた場合、月の勤務時間は約60時間、収入は66,000円程度になる計算です。時給や勤務日数を増やせば、当然ながら月収も上がります。時給の相場は地域によっても差があり、三大都市圏(首都圏・関西圏・中京圏)では時給1,200〜1,300円台が多いのに対し、それ以外の地域では1,000〜1,100円台が中心となる傾向があります。通学している専門学校の立地によって、同じ勤務時間でも収入に差が出ることは覚えておくとよいでしょう。
同調査では、専門学生の収入全体(年間約189万円)のうち、家庭からの支援が45.3%、奨学金が24.9%、アルバイト収入が24.7%を占めており、アルバイト収入は家庭からの支援・奨学金と並ぶ、収入の柱の一つになっていることが分かります。前回調査(令和4年度)と比べると、アルバイト収入は138,700円(42.2%)増加しており、増加率は収入項目の中で最も大きくなっています。
週何回・何時間くらい働いている人が多い?
同調査の週間生活時間データを見ると、アルバイト・定職に費やす時間は「0時間」が25.4%と最も多く、これはアルバイトをしていない学生も含むためです。実際に働いている学生の間では、「6〜10時間」が17.9%、「11〜15時間」が18.5%と、週6〜15時間程度働いている人が多い傾向にあります。曜日にすると、週2〜3日、1日3〜5時間程度のペースで働いているイメージに近いでしょう。
「きつい」と感じやすいポイント
専門学校は一般の大学に比べて実習や課題が多い傾向にあり、特に週4日以上のシフトを入れると、学業との両立がきついと感じる人が少なくありません。テスト期間や実習期間中はシフトを大きく減らす必要があるため、収入が安定しにくいのも悩みの一つです。無理に頻度を増やすより、ご自身の学業スケジュールに合わせて無理のない範囲で働くことが大切です。
収入を増やしたい場合、メインのアルバイトに加えて単発バイトを組み合わせる人もいます。「今週はメインのシフトが少ないから、空いた日に単発バイトを入れる」といった柔軟な調整がしやすくなる一方、シフトの管理が煩雑になりやすい点には注意が必要です。
よくある質問
Q. お小遣いをもらえない場合、生活はどうすればいいですか?
A. 家庭からの支援がない、または少ない場合は、アルバイト収入の割合が大きくなります。まずは無理のない範囲で始め、学業とのバランスを見ながら勤務日数を調整していくのがおすすめです。
Q. バイト代の平均は、専攻分野によって違いますか?
A. 公表されているデータは専門学校生全体の平均値であり、分野別の詳細な内訳までは公開されていません。ただし、実習が多い分野(医療・看護系等)は、実習期間中に働ける時間が限られる傾向があるため、他の分野に比べて収入が少なくなりやすいと考えられます。
Q. アルバイトはいつから始める人が多いですか?
A. 入学直後は授業のペースを掴むのに時間がかかるため、生活が落ち着く5〜6月頃から始める人が多い傾向にあります。
相場だけで学費・生活費は足りる?
月平均30,000〜60,000円程度のアルバイト収入は、お小遣いやちょっとした生活費の足しにはなりますが、一人暮らしをしている場合、家賃や食費、光熱費などを考えると、これだけでは心もとないと感じる人も多いのが実情です。実家暮らしであれば、収入の多くを貯金や趣味に回しやすい一方、一人暮らしの場合は収入の大部分が生活費に消えてしまうケースも珍しくありません。
実家暮らしと一人暮らしのバイト代の使い道イメージ
| 項目 | 実家暮らし | 一人暮らし |
|---|---|---|
| 月収(目安) | 40,000〜60,000円 | 40,000〜60,000円 |
| 生活費・家賃負担 | ほとんどなし | 大部分を占める |
| 貯金・自由に使えるお金 | 収入の多くを貯金や趣味に回しやすい | 生活費を除くとわずかになりやすい |
専門学生ならではの支出として、資格試験の受験料や教材費も見逃せません。専攻分野によっては、在学中に複数の資格試験を受ける必要があり、1回あたり数千円〜数万円の受験料がかかることもあります。バイト代の使い道を考える際は、こうした資格関連の費用もあらかじめ見込んでおくと安心です。
貯金額の目安としては、月1万〜3万円程度を継続的に貯められれば、1年間で12万円〜36万円になります。資格取得の費用や卒業旅行、就職活動の資金など、将来必要になる出費に備えるうえでも、無理のない範囲で貯金の習慣をつけておくと安心です。奨学金や家庭からの支援と組み合わせてもなお生活費が不足する場合は、収入を増やす方法を検討する必要があります。
収入を増やしたいときの選択肢
アルバイトの頻度を増やそうとすると、学業との両立が難しくなりがちです。そこで検討したいのが、リゾートバイトのような、長期休みに集中して稼ぐ働き方です。
夏休み・冬休み・春休みなどのまとまった期間だけ働けば、平日の学業に影響を与えずに、通常のアルバイトより効率よく収入を得やすくなります。多くの求人で寮費・水道光熱費が無料または格安になっているため、稼いだ収入の多くを学費や生活費に回しやすいのも特徴です。
たとえば、時給1,600円のリゾートバイトで夏休みなどの長期休み(約1〜2ヶ月間)に1日8時間・週5日働いた場合、1ヶ月の収入は約250,000円になります。
冬休み・春休みは夏休みほどまとまった期間を確保しにくいこともありますが、1〜2週間程度の短期求人を組み合わせることもできます。通常のアルバイト(月40,000〜60,000円程度)を数ヶ月続けるのに近い金額を、住み込みで生活費がかからない環境で、より短期間にまとめて得られる計算です。職種の選び方については、以下の記事もあわせてご覧ください。
専門学生におすすめのバイトは?選び方のポイントと、シフト調整に悩まない働き方
学費や奨学金の工面についてさらに詳しく知りたい人は、こちらの記事も参考にしてください。
専門学生の奨学金、種類と金額は?もらえるお金だけで足りない時の考え方
まとめ
専門学生のアルバイト収入は月平均約3.9万円が目安で、多くの学生が週6〜15時間程度のペースで働いています。この金額だけでは学費や一人暮らしの生活費が心もとないと感じる場合は、長期休みに集中して稼げるリゾートバイトも選択肢の一つとして検討してみてください。
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